Rose
「春」 コーラルポム 2024
MBA.Mr-00206

2019年以来、久しぶりにマスカット・ベーリーA主体のロゼワインになります。2024年北小野地区は遅霜の影響で収穫量が激減、救いの手を差し伸べてくれた小松さんから、マスカット・ベーリーAをいつもより多く分けて頂きました。収穫時期の10月は天候が優れず、曇りや雨が降ったり止んだり、そのため例年より10日程遅らせ10/23~24に収穫しました。収穫の日にも予報に反して突然降りだしたり、悩み多き年でした。
除梗破砕、搾汁後に乾燥酵母にて、約20℃前後で発酵しました。 MLF後に古樽熟成、約3ヶ月。瓶詰前にメルローロゼとアサンブラージュしました。
マスカット・ベーリーA:82%、メルロー:18%。 フレッシュないちごなど赤果実の香りに、甘酸っぱい口当たりのライトな辛口ロゼワインとなりました。
Riesling
「夏」 Altitu.土 2023
Ri-0005

2023年は前半から天候が良く、収穫時期の10月~11月も雨が少なく、晩熟品種のリースリングにとってとても恵まれた年になりました。10月30日~11月2日の4日間で収穫しました。病果が殆どなかったこともあり、収穫量は過去最高となりましたが、多くつけすぎたこともあり糖度、熟度がそこまで上がらなかったので、風味が少し物足りなく感じられます。天候が良かっただけに今後に向けて改善していかなければならないと考えています。
24時間の低温浸漬、搾汁後に乾燥酵母にて発酵しました。 MLF後に古樽にて約5か月熟成、リースリング100%。
パインや和柑橘系の香りに、適度な酸味と甘苦い味わいの辛口白ワインとなりました。
Merlot
『夏』Ember 2023
Mr-0005

2023年メルローは、前半から天候に恵まれ、梅雨時期から秋の収穫まで雨も少なく、糖度も熟度も高く非常に良い状態で収穫することが出来ました。収穫祭を開催し青空の下、皆様に収穫して頂きました。収量も例年を大きく上回り、籠が足りなくなりご迷惑をおかけしてしまいました・・。
収量が多く品質が良かったため2つのタンクでの仕込みとなり、1つはセニエ(果汁を抜く)し、もう1つのタンクに入れ抽出を高めました。こちらはセニエ(果汁を抜く)1樽、果汁を足したタンク2樽のアサンブラージュになります。
例年より少し長めに醸し抽出を強めにしました。 熟したカシスや黒果実、クローブなどのスパイス香、しっかり目のタンニンと樽の香ばしさを感じる辛口赤ワインとなりました。
Niagara
「冬」ほのな 2024
Na-00106
ハーフボトル375ml

ナイアガラ3姉妹の次女。着物がぴったりの和風美人。甘え上手で気立てが良く、誰からも好かれる人気者。
果樹栽培家・川上真潔氏の育てた葡萄と自園ナイアガラを使用。2024年は川上氏のナイアガラも自園ナイアガラも収穫量が激減し例年の1/10程度しかなく、ナイアガラのワインは「ほのな」1種類(ハーフボトル)のみのリリースとなりました。少量の仕込みとなり大変でしたが、低温発酵(13℃位)を行い、日照不足や降雨の影響で酸があまり落ちなかったため、例年より甘さを残しました。
ナイアガラの甘い香りに、生のナイアガラを食べているようなフレッシュな果実を感じる甘口白ワインとなりました。
生産本数:290本
「北小野ブラン.土」2023
KrGe.Ri-0005

2023年「北小野ブラン.土」はケルナー、ゲヴェルツトラミネールとも、糖度は23度まで上がり品質もとても良い状態で、例年に比べ収量も多く2樽仕込む事が出来ました。ただ同じ面積に植えているにも関わらず、ゲヴェルツトラミネールはケルナーの1/3程度の収量なため、ケルナーの個性が強い印象です。ここに別に仕込んだリースリングをアサンブラージュし古樽にて約11ヶ月熟成させました。ケルナー63%、ゲヴェルツトラミネール20%、リースリング17%
白い花や甘苦い柑橘系の香り、温度が上がると蜜のニュアンスも出てきます。味わいは甘酸っぱい八朔やカボス、微かにジンジャーなどのスパイスを感じる辛口白ワインとなりました。パクチーたっぷり鶏だしのフォーが食べたくなる味わいです。
生産本数:573本
Black Queen
「夏」 Mature マチュール 2023
BQ-0205

「信州塩尻コマツファーム」果樹栽培家:小松孔明氏の栽培するブラッククイーン100%使用。収穫は10月19日、糖度は昨年ほどには上がらなかったものの、例年は鋭く感じる酸が穏やかで、バランスの良い仕上がりとなりました。除梗破砕後、乾燥酵母にて発酵、葡萄の品質が良かったため抽出を強め発酵期間は約2週間。MLFを経て約10か月熟成させました。
とても濃厚な紫色、ブラックベリーなどの黒果実を感じながらもタンニンは比較的穏やかで飲み口は軽やか、熟度の高さからくる果実味と仄かに珈琲の香ばしさを感じる辛口赤ワインとなりました。クリスマスシーズンに赤ワイン煮込み、甘辛い照り焼きチキンなど濃い味付けの肉料理と相性が良いと思います。
生産本数:502本
Merlot & Cabernet Franc
「邦」キュベ・クニコ 2018

初リリースとなる、famille series(家族シリーズ)。今回は実母の名(邦子)を冠した、いにしぇの里葡萄酒のフラグシップワイン。
2018年は前半から好天の日が多く、収穫時期の10月も天気に恵まれ、最高の状態で収穫(10/21、10/31の2日間)出来ました。糖度23.42まで上がり、「北小野」地区でも天候次第でボルドー系品種の可能性を感じる事が出来た年でした。1/3を初めて酸化防止剤無添加、自然発酵で仕込。MLF後、一年古樽のフレンチオークと新樽のアメリカンオークで1年間樽熟成。1年半の瓶熟成を経て2021年6月リリース。凝縮度の高い黒系果実の香り、エスプレッソやスパイスを感じ、口に含むと繊細なタンニンと甘み酸味のバランスがとれた、フルボディの辛口赤ワインとなっております。オリがあります。品質には全く問題はありませんが、オリが舞うと香りが立ち難かったり、雑味を感じる事があります。出来れば飲む2週間程前にボトルを立てて静置し、上澄みを大きめのグラス又はデキャンターに移し替えて頂きますと、より美味しく召し上がって頂けます。
生産本数1,012本
Shiojiri pourpre
「春」文殊の知恵 2023
MrBQ.CF-00205

2023年メルローは、前半から天候に恵まれ、梅雨時期から秋の収穫まで雨も少なく、糖度も熟度も高く非常に良い状態で収穫することが出来ました。収穫祭を開催しお客様に収穫して頂いたのですが、収量も例年を大きく上回り、籠が足りなくなりご迷惑をおかけしてしまいました・・。収量が多く品質が良かったため2つのタンクでの仕込みとなり、1つはセニエ(果汁を抜く)し、もう1つのタンクに入れ抽出を高めました。こちらはセニエの果汁を入れた方となります。そこにブラッククイーンとカベルネ・フランをアサンブラージュしました。
カシスなどの果実味、カベルネ・フランの華やかさ、ブラッククイーンの酸味が調和した軽やかな味わいの辛口赤ワインとなりました。メルロー80%、ブラッククイーン12%、カベルネ・フラン8%古樽熟成:約10か月。
生産本数:298本
Muscat Bailey A
「春」 Fluffy 2023
MBA-0205

「信州塩尻コマツファーム」果樹栽培家:小松孔明氏の栽培したマスカット・ベーリーAを100%使用。天候がとても良かったため、昨年より2日早い10/11の収穫となりました。糖度は21度を超え例年は少し強めの酸も穏やかで、最高の状態で収穫する事が出来ました。全量の20%を全房で投入、6日間低温浸漬させ、自然発酵、MLF(乳酸発酵)後、古樽にて約6か月熟成。酸化防止剤は瓶詰前に少量のみです。
ふわふわの綿菓子のような甘い香りに、ブラックベリーなどの果実味を強く感じる辛口赤ワインとなりました。喉に引っ掛かりが少なくスルスル飲めます。甘めのタレを付けた焼肉、少し冷やし気味でお盆のBBQ時にも活躍してくれそうです。
生産本数:533本
Rose
「春」はまかんざし2023
Mr.r-0005

6月から猛暑が続き、9~10月の雨もとても少なく葡萄にとってはとても良い年でした。前半から良く熟し、9/18~9/21日の4日間で収穫した早摘みロゼ用メルローも、色付きが良く糖度も20度、酸も適度に残る状態でした。除梗破砕後すぐに搾汁し、乾燥酵母にて発酵、MLF後、古樽にて5か月間熟成させました。
綺麗なピンク色、紅玉リンゴやアセロラのような甘酸っぱい香り、穏やかな酸味と甘やかな味わい。晩春から初夏に、少し冷やし気味でぐびぐび飲みたくなる辛口ロゼワインとなりました。
古樽にて5か月熟成、メルロー100%。モッツァレラとトマトのサラダや冷やしトマトオリーブオイルなどが食べたくなります。
生産本数:291本