Vineyard

Vineyardについて
(その1)

私、稲垣(旧姓:古田)雅洋の生まれ育った塩尻市北小野は、長野県が信濃国と呼ばれていた古(いにしえ)の頃、から「憑(たのめ)の里」と呼ばれ、7年に一度の御柱大祭で有名な諏訪大社(信濃国一ノ宮)に次ぐ信濃国二ノ宮小野神社、矢彦神社を中心に歴史と伝統のある地区です。諸説ありますが「たのめ」とは田が実るから派生し豊穣の里と言われてきました。

Vineyardについて
(その2)

一昔前には生糸の生産で一面の桑畑、その後高原野菜のレタス栽培が盛んになりましたが、現在では高齢化と農業の担い手不足により田畑をやる人が年々減っています。時代の流れでこれは仕方ない事だと思っていましたが、あるヴィニュロン(葡萄栽培と醸造をする人)との出会いにより考えが変りました。塩尻にあるそのヴィニュロンの小さなワイナリーには全国から人が訪れます。 思想、理念を持ち、葡萄栽培とワイン醸造に真摯に向き合い、高品質なワインを作ればこの山奥の小さな里にも人々が集い、全国から注目してもらえるようになるのではないかと考えるようになりました。

Vineyardについて
(その3)

言い伝えによれば、古(いにしえ)の縄文の頃から人々が住み、歴史、伝統、文化が脈々と結ばれてきた「たのめの里」。この地に新しく、葡萄そしてその土地の気候風土(テロワール)を反映するワインを根付かせ、後々の世まで栄えて欲しい。
そしてフランス語で「イニシェ」は始まり「いにしぇの里葡萄酒」そんな思いを込めて名付けました。過去から現在、そして未来へ。現在(いま)が古(いにしえ)と呼ばれる時代(とき)まで結ばれる事を願いながら・・。

テロワール

塩尻市北小野地区

桔梗ヶ原地区のある塩尻市街地から約7kmほど南東の山間にある地域で、5万分の1の地図で本州のほぼ中央に位置し、塩尻市街地との境に太平洋側からと日本海側からの分水嶺があります。
地域の東方山地は低山性で低く西方山地は木曽山系に属し比較的高い山が連なっています。その中でも特に霧訪山は360°眼下を見渡せるロケーションと標高1305mと手軽に登れる山として人気があります。
畑は、その霧訪山の麓上野原地域にあり、西から東になだらかに傾斜しており、石灰岩を多く含み水はけが良く、ぶどう栽培に適しています。

地形気象

標高は約850m、高原の気候で、晴天の日が多く湿度が低いため、日中気温が上がっていても、朝晩は気温が下がり、ぶどう栽培への良い影響があり、夏場でも比較的快適に過ごすことが出来ます。(とはいえ、最近の温暖化の影響で昔に比べだいぶ気温が上がって来ています)その反面、冬は氷点下10°C近くまで下がるため、ぶどうも人も冬場の防寒対策は必須です。