2019年

2019年は前半から気温が低く、梅雨時期もしっかり雨が降り曇りの日が多く、梅雨明けから急激に気温が上昇し、9月はここ数年でも降水量がとても少なかったです。9月からの後半は回復するかと思いきや10月は日照不足に悩まされ、1年を通して難しい年となりました。前半の日照不足、低気温が響き8月後半~9月前半収穫のナイアガラは糖度が上がらず、酸がしっかり残ってしまい、辛口の「キリリ」はかなり酸の強いワインになりました。そんな中でもシャルドネは収穫時期を引っ張ったのも功を奏し今の所なかなか良い感じです。

Pinot Noir & Mascat Berry A「夏」薄幸の美少女 2019   PN.A-00201

悲劇のヒロイン・・。2019年は長梅雨、日照不足、更に病果の選果により収量も少なく、ピノ・ノワールにとっては難しい年でした。その為醸造方法を見直し、1/3を全房(梗付き)、無補糖で自然発酵させ、マスカット・ベーリーAをブレンドし複雑な香りと味わいを追求しました。2020年10月26日瓶詰めの為、出来ましたら半年~1年ほど瓶熟して頂けると、ストロベリーやフランボワーズなどの赤系果実の香りに、茸や森、枯れ葉や紅茶などの香りが広がります。飲み口はミディアムボディですが、酸味、甘味、旨味のバランスがとれた辛口赤ワインとなっております。抜栓後2~3日かけてお飲み頂けましたら、徐々に魅惑的な香りが開きます。古樽にて12ヶ月熟成。        ピノ・ノワール(80%)マスカット・ベーリーA(20%)。生産本数294本

Merlot & Cabernet Franc  「夏」彼は誰時 2019 MrCF-0001

「かはたれどき」明け方、まだ彼の顔が見えないほど薄暗い時間帯。先が見えるようで見えない・・。2019年は前半から長梅雨と日照不足、10月の収穫時期も雨が多く非常に難しい年でした。10/23と11/1のギリギリまで引っ張り2回に分けて収穫しましたが、完熟には達しませんでした。その分醸造では、無補糖、自然発酵、酸化防止剤も少量とし複雑さを追求し、アメリカンオークの新樽(66%)で8か月熟成させました。若干酸味が立ちますが、青っぽさがマスキングされ果実感と樽の香ばしい香りが調和したバランスの良い辛口赤ワインに仕上がっております。メルロー(81%)カベルネ・フラン(19%)。生産本数580本

Mr.Charner  「Mr.シャルナー」2019 Mr.ChKr-0001

塩尻市北小野産、自園収穫のカーテン仕立てシャルドネ、ケルナー、メルロー・ブランをアサンブラージュした、北小野ブランです。シャルドネの50%とケルナーをホールバンチ(梗付で房のまま)でプレスし、無補糖、選抜酵母で発酵させました。MLF(乳酸発酵)後2019年は古樽で8か月熟成させました。抜栓直後は樽香が先に出ますが、2,3日経つとシャルドネのボリューム感とケルナーの穏やかな果実味が感じられます。2~3日かけてゆっくり飲んで頂けると幸いです。シャルドネ(79%) ケルナー(11%) メルロー・ブラン(10%)。生産本数285本

Domaine Niagara「冬」樽熟シンア2019 D.Na-0001

ナイアガラ3姉弟の末っ子長男。やんちゃでわがまま、姉の言う事を聞かず我が道を行くタイプ。微かに覗かせるスケール感に両親は期待している。

塩尻市北小野産の自園ナイアガラを、赤仕込み(皮と種を一緒に発酵)、MLF(乳酸発酵)後フレンチオーク古樽で9か月熟成させました。2018年オレンジワイン「シンア」の酸味渋み苦みなどの様々な葡萄の要素に、優しい樽香が複雑さを与えた飲み応えのある新・ナイアです。

2月にワインジャーナリストの鹿取みゆきさんにもテイスティングして頂き「面白い!」と好評価を頂きました!生産本数311本(375mlハーフボトル)

Shiojiri pourpre「春」ひまわり 2019  Mr.MBA-00201

2019年は前半の日照不足、ちゃんとした梅雨空で葡萄の熟度がなかなか上がりませんでした。一転して9月は過去最高の低降水量を叩き出し、10月はまたまた一転して雨の多いという3年目にしてとても難しい年となりました。更におそらくハクビシンによる食害(100~150㎏も‥)に見舞われ、収量が激減しました(泣)落ち込んでも仕方ないので、昨年1樽だけ試作した、無補糖、無補酸、自然発酵、酸化防止剤も瓶詰前に少しだけというチャレンジングな醸造で高抽出を避け、ブドウ本来の味わいを追求しました。ボリューム感はありませんが果実味満載で引っ掛かりがなくスルスル飲める辛口赤ワインに仕上がりました。10/23収穫の自園メルロー84%、10/14収穫の小松農園マスカット・ベーリーA16%。古樽熟成3ヶ月。生産本数292本

塩尻プルプル「ひまわり」’19

Mascat Bailey A.Rose「春」さくら 2019  MBA-0201

塩尻「考える農業学習塾」の仲間で果樹農家の小松孔明氏栽培の葡萄(マスカット・ベーリーA)を使用。2019年(令和1年)10/14収穫。前半から天候があまりよくなく9月に何とか持ち直しましたが、10月も雨の多い年で糖度がなかなか上がりませんでした。そのため24時間低温浸漬をし、果皮からじっくりと抽出をさせて、ベーリーAの特徴を引き出し、50%を古樽にて熟成させる事で複雑さを追求しました。無清澄、無濾過のため透明度はありませんが、その分しっかりとした味わいと甘やかなベリー香の辛口ロゼワインに仕上がっています。トマト系の料理と相性が良いと思います。生産本数651本

マスカット・ベーリーA「さくら」’19

Merlot.Blanc「プロトタイプ」ルローブ 2019  Mr.B-0001pro

赤ワイン用品種のメルローを使用した白ワイン。ヴェレゾン(葡萄の着初期)も終盤に差し掛かる9月中旬には、除葉と共に房の肩と3番目の房を落とす作業をします。落とされる大量の葡萄を見ていた時・・これで白ワインが出来ないだろうか?と考え、色が出ないように収穫後すぐに搾汁し、白ワインと同じように果汁を発酵させ、とにかく作ってみました。無清澄、無濾過で瓶詰したので透明度はありません。メルローの早摘ワインですので、未熟香である青っぽい香りがありますが、果実感としっかりとした酸のある辛口白ワインとなりました。食中として様々な料理と合わせて頂けます。メルローの白ワインですので、お間違いないようお願い致します!生産本数129本

メルロー・ブラン「ルローブ」’19

Niagara「冬」ほのか 2019  Na-0101

ナイアガラ3姉弟の次女。着物がぴったりの和風美人、気立てが良く誰からも好かれる人気者。低温(12℃位)発酵により、ナイアガラの華やかな香りを引き出し、やや甘さを残すことでワインを飲みなれない方でも飲みやすい、やや甘口白ワインです。ナイアガラにとっては難しい年でしたが、「ほのか」は酸味がしっかり残り華やかな香りと、甘みを感じるバランスの取れた軽やかな仕上がりになりました。にんにくを使った料理、アヒージョや山賊焼き、空揚げ等の揚げ物とも相性が良いと思います。生産本数781本

ナイアガラ「冬」’19ほのか

Extra Dry Niagara「冬」キリリ 2019  HNa-0101

ナイアガラ3姉弟の長女。端正な顔立ちのハーフ、曲がった事が大嫌いな真面目で凛とした性格。早摘みしたナイアガラを使い低温(12℃位)で発酵し、独特なフォックスフレーバーを抑え酸味のキリリッと効いた辛口白ワインです。2019年は昨年とは打って変わって、前半しっかりと梅雨空が続き、7月まで低温と日照不足、収穫時期になってもなかなか糖度が上がらず、酸が落ちませんでした。ナイアガラにとっては難しい年となりました。酸味がしっかりしているので食事と合わせやすく、寿司や刺身、カルパッチョや魚介系のサラダ等と相性が良いと思います。生産本数812本

エクストラ・ドライナイアガラ「冬」’19キリリ

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