いにしぇの里物語り 17話

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醸造
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講義

2014年から始まった、塩尻ワイン大学一期。第一回目の講義は2014年5月31日(土)、元長野県果樹試験場長:茂原 泉氏による栽培概論。葡萄樹にとって最も注意しなければならないウィルスの話しから始まり、塩尻の土壌や気候、世界の有名な葡萄産地との気温や降水量比較。雨の多い日本では、病気に強い山葡萄系も選択肢になるのでは?といったことも。収穫量は結果母子(新梢を出す枝)をどの位の長さにし、新梢を何本にして、そこに何グラムの房を何房付けるかにより、予めある程度予測することが出来る。選択する品種により、一房の重さはおおよそ分かるので、そこから逆算し、10a辺り何キロ収穫でき、何リットルのワインが作れるか?

ワイン大学に通い始めた当時は、とにかく葡萄が収穫出来ればいいと思っていただけで、リアルにその葡萄をワインにすることまで考えていませんでした。ピノ・ノワール1種類しか植えてなかったので、こういった事を学ぶうちに、房が小さいピノでは生産量はなかなか上がらないだろうから、塩尻で実績があり、安定して収穫量が見込めるメルローをメインに、白はシャルドネを植えようなどと考え始めました。

2日目は塩尻ワイン大学学長:遠藤 誠氏によるワイン概論。ワインの誕生からエジプト、ローマ時代の歴史、アンフォラなど陶器での貯蔵や保存だったものが、ガラス容器やコルクの発明により長期間の熟成が可能となり、現在のスタイルになってきたことなど。机に座ってノートを取るなんて何十年ぶりかでとても新鮮でした。

その後も、県農業技術課専門技術員:中澤 徹守氏による「植物ホルモン(総論)とブドウの樹体管理による生育調整」の授業では、枝の伸長に重要な役割を果たすオーキシンや果粒肥大に作用するジベレリン、枝の成長を抑制するエチレンなど植物ホルモンの影響について。そこから頂部や基部優勢となる葡萄の新梢をどのように剪定、誘引するかなど、今まで素人栽培をしていた私としては大変勉強になりました。実践あるのみ!などと言って、栽培してみれば何とかなると思っていましたが、こうして学んでみるとそれまでの経験と結びつきさらに理解が深まりました。

…to be continued

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