Black Queen

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醸造
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ブラッククイーン

2020年に、葡萄をお取引頂いている「信州塩尻コマツファーム」小松孔明氏が、新たにブラック・クイーンの栽培を始められ、初年度は17kgを頂いて試験的に醸造しました。2021年から本格的に収穫量が上がり、200kgを仕込みました。2022年には340kgと年々収穫量が増えています。

「ブラッククイーン」という品種は日本ワインの父と呼ばれる「川上善兵衛」氏が新潟県の岩の原葡萄園で、交配育種した葡萄です。
母品種にベイリー、父品種にゴールデンクイーン、1927年に誕生しました。今から100年近くも前の事です。代表的なマスカット・ベーリーAなどを含め、22品種が育種されました。

ブラッククイーンは日本固有の赤ワイン用黒ブドウ品種で、生産量は多くはありませんが、山形県、新潟県、岩手県、山梨県、そして長野県などで栽培されており、塩尻ではアルプスワインさんの「ミュゼ・ド・ヴァン ブラッククイーン」が有名です。五一ワインさんや信濃ワインさんでも生産されています。ここ数年、少しづつ増えている印象です。

特徴は、やはり豊富な酸!そして高い糖度と濃紫色の果皮です。糖度が23度位まで上がっても、酸が落ちずにしっかりと残っています。冷涼で寒暖差の激しい塩尻市では特に顕著です。
比較的果皮が厚く、粒が小さい為、しっかりとしたタンニンや色素が抽出され、醸造次第では濃厚でボリューミーな赤ワインになるポテンシャルを秘めていると感じました。
豊富な酸とタンニンがありますので、長期熟成にも耐えられるのではないかと考えています。

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