いにしぇの里物語り 第13話

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醸造
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レインプロテクション

な、な、なんだこれは?!

VOTANO WINE坪田さんの畑で研修をさせて頂いている時に、最も衝撃を受けた畑作業が「レインプロテクション」設置&回収・・でした。

GDC(ジェノヴァダブルカーテン)仕立ての葡萄の実には、一房づつビニールの笠をかけていましたが、垣根仕立ての葡萄には、誘引線(葡萄の実がなる場所)の少し上に、全面ビニールを張り巡らせ、葡萄の実に雨が直接当たらないようにしていました。これが「レインプロテクション」です。

雨、特に秋雨&台風の多い日本では、収穫時期に雨がよく降ります。糖度が上がり酸が落ちてくる時期に高温多湿となる為、カビ(ベト、灰色カビ、晩腐など)菌にとっては最高の環境になります(泣)

そのため、房回りの葉を落とし(除葉作業)風の通りを良くするとともに、葉や枝を伝って落ちてくる雨が葡萄の実にかからないようにする事が、病気の発生を抑止し、リュットレゾネ(減農薬栽培)なるべく防除回数を減らしながら、健全な葡萄栽培をする大切な作業なのだなと。

・・ただ、言うわ易しで、私はひたすらGDCの畑で笠かけをしていましたが、1.5haほどある垣根畑では、坪田さんと奥様が2人でビニールを張り、針金にクリップで止めていくという作業をしていました。収穫後には醸造作業と並行して、クリップを全回収しながら、何kmにも及ぶビニールも全巻取りします。遅くなって雪が降るとビニールが水で凍りついてしまいます。これは大変だなと。しかし日本での葡萄栽培では最重要作業だろうな、とも思いました。

更に設置費用が10aで20万円ほどかかり、ビニールも30cmにカットしてもらうと、かなりの費用がかかる事も教えて頂きましたので、その後自らの畑に設置する際には、費用、作業効率などを考慮し、1枚150円ほどの鉄板と麻ひもを使い、ビニールも自分でカットし費用を抑え、10aで1万円ほどで設置することが出来るようになりました。

始めてから3年程はとても有効でしたが、先にも書きましたが、ここ数年梅雨明けの天候が優れず、年々設置時期(6月下旬頃からに)が早まってきております・・。

…to be continued

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