Gewurztraminer

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ゲヴュルツトラミネール

ゲヴュルツとはドイツ語で香辛料という意味で、強く複雑なアロマを持つ事に由来する。

トラミネールは南チロル地方の村トラミンに由来し、現在でもトラミネール種の栽培が続けられている。トラミネール種はフランスではサヴァニャン・ブランと呼ばれ、ゲヴェルツトラミネールはこの変種とされている。本来のトラミネール種は黄緑がかった色合いだが、ピンクがかった変種のレッド・トラミネールやサヴァニャン・ロゼが出現し、その中でも特に香りの強い変種のゲヴェルツトラミネールが生まれた。

これがドイツのファルツを経由しライン川沿岸に広がり、フランスのアルザスやジュラに持ち込まれたとされている。

ゲヴェルツトラミネールは比較的冷涼な気候を好み、早熟のため春霜の影響を受けやすい。辛口や甘口、極甘口の貴腐ワインなど様々なタイプのワインになり、辛口の特徴的な香りとしてライチやバラなどの強いアロマ、甘口にするとトロピカルフルーツやメロン、ハチミツやアプリコットなどの香りが溢れ出る。

現在この品種が多く栽培されている産地は、フランスのアルザス地方で、ピノ・グリ、リースリングと並び高級白ワイン品種となっている。ドイツやオーストリアではこの品種の貴腐化した葡萄を使用して極甘口デザートワインなども作られている。

その他にも、カリフォルニア州からオレゴン州にかけた地域やイタリア、スペイン、カナダ、オーストラリア、チリなど世界中で栽培されている。

日本では、北海道や長野県塩尻市などで栽培されているが、生産量は少ない。標高が高く、冷涼な地区にある「いにしぇの里葡萄酒」では昨年2019年から植栽を始める。1年目なので実は付けないようにしていたが、11月に取り忘れて実ってしまった葡萄を食べてみると、ライチの香りがし、口中が華やかな香りで一杯になるほどのアロマで、とても甘く濃密な味わい。白の高級品種として可能性を感じた。

国内では全体的に生産量が少なく、弊社にはアロマティック系品種が少ないので、今後「北小野」地区の主力品種に育てていければと考えている。

ゲヴュルツトラミネール畑の垣根設置

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