いにしぇの里物語り 第5話

20歳未満の方への酒類の販売はいたしておりません。

いにしぇの里物語り
読売新聞に掲載して頂きました
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日本ワイン

一つ一つ課題をクリアしながら、着実に店の形が見えてきました。食材はなるべく長野県の物を使いたいと思い、県内を飛び回り、ワインは塩尻ワインをメインに日本ワインも沢山置きたい!

2006年当時まだ出来たばかりの意欲的な若い作り手のワイナリーを教えて頂きながら、店に置くワインを探しました。

今では人気がありすぎて手に入らなくなってしまった、ボーペイサージュの岡本さんのワインや、北海道の山崎ワイナリーさん、山形県の酒井ワイナリーさんのバーダップワイン。山梨は近いこともありワイナリー巡りをしながら、旭洋酒さんの甲州や丸藤葡萄酒の甲州長期熟成などを試飲しては1人感動して、店に置くワインを決めていきました。

勿論塩尻のワイナリーさんのワインは全部置きたいと思っていたので、毎晩のように買ってきては試飲しながら、これは美味しいけど高すぎるとか、この価格でこのクオリティーならグラスワインとして提供出来そうだなと、リストに入れるワインを決めていきました。改めて塩尻のワインはコストパフォーマンスが高い、これならワインバーでやって行けそうかなと思ったものです。(自分でワイナリーを始めて分かったのは、この塩尻のワイナリーさんのパフォーマンスに対するコストの低さは、ワインの価格を決める時にメチャクチャプレッシャーになるんですけどね(泣)安いのに旨いんですもん・・)

当初ワインバーなのだからワインしか置かない店にしようと考えていて、乾杯はビールじゃなくてスパークリングワインでしょ!!と、ビールも置かないつもりでいましたが、東京時代のシェフに相談すると、飲食店でのビールの重要性を説かれ最終的にはワインをメインに、ビールとグラッパ、マール、ウィスキーなどの洋酒を置くことにしました。

塩尻や長野県は日本酒も沢山作られていますし、当時はまだまだ焼酎の人気もありましたから、とても迷いましたが、グラスワインを充実(8~10種類位)させたかったし、ワイン以外のお酒を増やすとグラスワインの注文が入らないだろうと考えて日本酒、焼酎とサワー系は使わない事にしました。

よ~し!これで塩尻の皆様に沢山ワインを飲んでもらうぞ~!

「えっ!焼酎ないの?!・・・じゃ帰るわ」

to be continued・・

 

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